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甘えた
第14章 長い一日
ふいに銀河が誰かに向かって言葉を発した。

今、『久保』って言った?

リビングの入口に目をやる……思いもしなかった人がそこにいた。

なんで都羽が?

なんで都羽が銀河と一緒に居るんだ?友達と出掛けるって…銀河のことだったのかよ……

都羽が女を連れて部屋から出て行く。

玄関が閉まると同時に俺はぶっ飛ばされた。

俺、助けただけなのに…俺が蒔いた種だから?

銀河に殴られるなんて初めてで、一発一発がすっげー重い。

もう、どーでもいいや……

気が付いた時には病院のベッドの上だった。

母親が淡々と怒っている。

実家に連れて帰ると言うのを無視して、あのビルの部屋に戻ってきた。

都羽が『莉壱ー来たよー』って来るかもしれないから。
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