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甘えた
第14章 長い一日
その棚の下の段に離乳食を手作りをするママさん用にハンドブレンダーなるものが鎮座していた。

バナナ牛乳とか作れそう。

「莉壱、これで食材が潰せるらしい」

ハンドブレンダーの入った箱を莉壱に見せる。

「いいね、この写真のスープうまそう」

「青汁とか作れるかな?」

「いけそうだね。これにしよう」

莉壱がかごに入れる。

「あたし、パンツ探してくるね」

かごを預けたまま莉壱から離れて店内をうろつく。

どこだろ?生理用品の近くかな…うろうろすると靴下を発見した。

ひと棚が衣料のコーナーになっており、スウェット上下なんかも売っている。    

選ぶ余地のない品揃えの中から白と黒の無地のパンツが2枚1セットになっているものを手に取る、買う予定にはなかったけどついでにカップ付きキャミソールを1着。

莉壱に見られたくないから先に会計を済ませちゃお。
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