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甘えた
第14章 長い一日
莉壱を探して再び店内をうろつくと棚に向かって一点を見つめている姿があった。

「何買うの?」

声を掛けながら視線の先を見て、ドキリとする。

「ぴーちゃんがくれたやつって3個入りだから、何箱買っとく?」

ギョッとしてる場合じゃなかった。それ必需品です!!

「こっちの12個入りの1箱買えば?」

コンドームの箱を何個も買うのは願い下げだ。

「それ0.03だよ」

そこ重要?!いや、分かんないけど…

「じゃあ、これは?0.02」

「都羽はこれがいいの?」

あたしはニィっと笑う。

「分かんない」

莉壱もニィっと笑いながら0.02をかごに放り込んだ。
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