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甘えた
第14章 長い一日
じゃが芋を入れて、後は火が通るまで一休み。

洗面所に行って、汗が滴る顔を洗う。

「ふぅ…暑い。っと洗いもんしなきゃ」

ダイニングテーブルに置かれたままのハンドブレンダー一式とコップをさげる。

「まーだー?」

痺れを切らした莉壱が腰を引き寄せようとする。

「も少しね」

力無く微笑んで莉壱の手を払ってキッチンに戻る。

じゃが芋は煮えたかな?もう少しってとこだね。軽く鍋の中をかき回す。

「都羽?」

ぼーっと鍋を見つめてて気が付かなかった。

「とーわ?」

「ん?ここ暑いからリビングに居て?」

伸びてきた両手に頬を挟まれた。

「顔色が真っ青だよ」

「ちょっと頭痛いけどだいじょぶ」
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