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甘えた
第14章 長い一日
「でも、中学生が大人に撮影場所を提供したんでしょ?いけない子」

「ふふーん」

目を細め愉快そうに薄笑いを浮かべる。あばらに添えたあたしの手を握って指を絡めて遊びだす。

ふてぶてしい子供だ。

「都羽ってこういうことに寛容だよね」

「人によるかなぁ…もし結愛花がそんなことしたらショック受けて説教して24時間張り付いてるかも?まぁ結愛花はそんな破廉恥なことしないけど」

「俺の扱いと全然違うじゃん」

「莉壱にだってそうだよ。ショック受けて…何も考えられなくなる」

「ショック受けたように見えなかったけど?」

「今の話はあたしの知らない過去の莉壱だから、他人事に思えるのかな。ははっ」

「あーそうかもね。過去を気にしてもしょうがないか」

今までのあたしのワンナイトの話はしてない、隠すつもりはないけれど聞かれちゃっても困るし、過去のことで文句言われてもこまるし、莉壱の過去だって別に聞きたくないしー。
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