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甘えた
第14章 長い一日
「…あたし寝相悪いからソファーで寝るね」
「だーめ。ここで寝て。初めてのお泊りなんだから」
そういえばドラッグストアで買ってきた0.02を使うんだっけ。
あたしは上半身を伸ばして莉壱に覆いかぶさると軽く口づけをした。
「今日は体調崩したんだから早く寝かすよ?」
あれ?無しですか?そーですか。
出鼻をくじかれ、仕方なくその言葉に従って横に寝転がる。
「おやすみ」
莉壱が手元のリモコンで明かりを消した。
「おやすみ」
ものの1分もしない内に莉壱の寝息が聞こえ始めた。
莉壱の方が疲れてたのか…
今日は長い1日だった。
長谷川くんが家に来て、結愛花の容態が確認出来て、莉壱の騒動の顛末を知って、莉壱が好きって言ってくれて、あたしの父さんに莉壱を紹介して、熱中症になったのは余計だったけど莉壱に甘えることが出来たのは嬉しかった。