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甘えた
第14章 長い一日
ダイニングテーブルにひとまとめにしておいたお金とスマホをポケットに突っ込み玄関の鍵を開錠した。
静まり返った夜の室内では思いのほか大きな音に感じる。
玄関の外で、施錠すべきか、ちょっとの間だから鍵をかけないで行っちゃうか悩んだ末、防犯のためにしっかりと鍵をかけた。
夜のビル街は静かで安らぐ。車の通りもまばらで、歩行者は居ない。歩道も車道もいつ通ってもいいように街路照明に見守られている。
コンビニ内の空間が昼とは違う空気の圧で静まり返っていた。生理用品をレジに持っていく、男の人だけど仕方ないよね…気まずさを避けるため視線を壁掛けの時計に向けた……もうすぐ2時っ!
早く莉壱の部屋に戻りたい、っていうかトイレに戻りたいー。
足早にビルに戻るとエントランスに人影が。一瞬躊躇したけど、腕のギプスで莉壱だと分かる。
うわっ、起こしちゃってた。
駆け寄ってきた莉壱に乱暴に腕を掴まれた。
「一人で危ないだろっ」
小声なんだけど、いつもより低い声を出す。すっごい怒ってる。
「ごめんなさーい」
あたしも小さくなって小声で謝る。
「どこにっ、行ってたんだっ?」
エレベーターに引っ張られて行く。
静まり返った夜の室内では思いのほか大きな音に感じる。
玄関の外で、施錠すべきか、ちょっとの間だから鍵をかけないで行っちゃうか悩んだ末、防犯のためにしっかりと鍵をかけた。
夜のビル街は静かで安らぐ。車の通りもまばらで、歩行者は居ない。歩道も車道もいつ通ってもいいように街路照明に見守られている。
コンビニ内の空間が昼とは違う空気の圧で静まり返っていた。生理用品をレジに持っていく、男の人だけど仕方ないよね…気まずさを避けるため視線を壁掛けの時計に向けた……もうすぐ2時っ!
早く莉壱の部屋に戻りたい、っていうかトイレに戻りたいー。
足早にビルに戻るとエントランスに人影が。一瞬躊躇したけど、腕のギプスで莉壱だと分かる。
うわっ、起こしちゃってた。
駆け寄ってきた莉壱に乱暴に腕を掴まれた。
「一人で危ないだろっ」
小声なんだけど、いつもより低い声を出す。すっごい怒ってる。
「ごめんなさーい」
あたしも小さくなって小声で謝る。
「どこにっ、行ってたんだっ?」
エレベーターに引っ張られて行く。