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第15章 １５

「俺、海外留学するから」

ソファに座って串だんごを頬張りながら会話をする。

「へぇ、そうなんだ」

やっぱセレブは違うよねぇ。

「英語に強そうだもんね、しゃべれるの？」

「まぁ、少しは…」

まじかっ！英語に拒否反応を起こすあたしと大違いじゃん！莉壱って意外と勤勉。

「夏休み中？ホームステイ？」

「いや、日本の高校は退学して、あっちで卒業してくる」

「え？」

「春から準備はしてたんだ。でも都羽と離れたくないから、あの式典の日もキャンセルするつもりで親と話し合ってたんだけど、騒ぎを起こしたからさ…ほぼ強制的に」

「え？」

動揺して目が泳ぐ。

目の前から居なくなるってこと？

あたしを置いて行くってこと？

やっと思いが通じ合って、これからなのに？