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甘えた
第16章 16
莉壱からの着信履歴とメッセージを見つめる。返信しないと…
《昨日はいきなり帰ってごめんなさい まだ混乱してるからもう少し待って》
《いつまで待てばいい?》
すぐに莉壱が答える。
《夜に電話します》
《わかった》
混乱してるからって何だろう…もう離れ離れになることは決まったことなのに。
長谷川くん家から帰ってきたと連絡を受け、淡いピンクと花柄に彩られた可愛い部屋にお邪魔する。
「とわちゃんも一緒に勉強しない?かてきょの先生すっごく良いよぉ」
机の上に問題集を揃えながら微笑んでいる。すっかり元の結愛花に戻っている様子にホッとする。
「銀河くんも誘えって言ってるの。ほら、莉壱くんもうすぐ出発でしょ?」
「ああ…うん。急に聞かされて、いつ出発か知らないんだ…」
「えぇっ?あたしも今日聞いた話なんだけどぉ、とわちゃんにも急な話だったんだ……あさってって言ってたよ」
あさって……そんな急な…あたし拗ねてる場合じゃないじゃん。
「あまりにも突然で…遠すぎて…どうしていいか分からない…」
「ただの遠恋でしょ?インターネットがあるから顔だっていつでも見えるし」
何でもないことのように言う。
《昨日はいきなり帰ってごめんなさい まだ混乱してるからもう少し待って》
《いつまで待てばいい?》
すぐに莉壱が答える。
《夜に電話します》
《わかった》
混乱してるからって何だろう…もう離れ離れになることは決まったことなのに。
長谷川くん家から帰ってきたと連絡を受け、淡いピンクと花柄に彩られた可愛い部屋にお邪魔する。
「とわちゃんも一緒に勉強しない?かてきょの先生すっごく良いよぉ」
机の上に問題集を揃えながら微笑んでいる。すっかり元の結愛花に戻っている様子にホッとする。
「銀河くんも誘えって言ってるの。ほら、莉壱くんもうすぐ出発でしょ?」
「ああ…うん。急に聞かされて、いつ出発か知らないんだ…」
「えぇっ?あたしも今日聞いた話なんだけどぉ、とわちゃんにも急な話だったんだ……あさってって言ってたよ」
あさって……そんな急な…あたし拗ねてる場合じゃないじゃん。
「あまりにも突然で…遠すぎて…どうしていいか分からない…」
「ただの遠恋でしょ?インターネットがあるから顔だっていつでも見えるし」
何でもないことのように言う。