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甘えた
第16章 16
駐車場に戻る道すがら莉壱があたしにも詫び入る。
「都羽に話した日の前日に、留学するって決断を親に言ったんだ。だから…ごめん。隠してるつもりじゃなかった」
「そぅ…」
車のそばで足を止める。二人とも同じ方向を向いたまま。
「留学の話は母親に勧められててさ、まぁ最初はどっちでもよかったんだけど、やっぱ都羽と離れたくないだろ?それが銀河に怪我させられて…俺たちはただの喧嘩のつもりでも母親にとったら心配の種でしかない。銀河への風当たりが強くなっても困るし。たまには母親の言うことでも聞くかなって思ってさ、ははっ。都羽にさ、遠距離恋愛のこと聞いただろ?すっごいダイナミックな答えが返ってくるし、3年間なんてあっという間な気がしてきたよ」
「…うん」
「同じ地球上に居て、生きてる限り、会える。都羽がそう言ったんだよ?」
「うん。言った」
「もうね、漠然とし過ぎて細かいこと考えるのがアホらしくなった。あははっ。さすが都羽だよな~」
はははっ…褒められてるのか貶されてるのか分かんないよ。もう、じたばたしてもしょうがない。
「都羽に話した日の前日に、留学するって決断を親に言ったんだ。だから…ごめん。隠してるつもりじゃなかった」
「そぅ…」
車のそばで足を止める。二人とも同じ方向を向いたまま。
「留学の話は母親に勧められててさ、まぁ最初はどっちでもよかったんだけど、やっぱ都羽と離れたくないだろ?それが銀河に怪我させられて…俺たちはただの喧嘩のつもりでも母親にとったら心配の種でしかない。銀河への風当たりが強くなっても困るし。たまには母親の言うことでも聞くかなって思ってさ、ははっ。都羽にさ、遠距離恋愛のこと聞いただろ?すっごいダイナミックな答えが返ってくるし、3年間なんてあっという間な気がしてきたよ」
「…うん」
「同じ地球上に居て、生きてる限り、会える。都羽がそう言ったんだよ?」
「うん。言った」
「もうね、漠然とし過ぎて細かいこと考えるのがアホらしくなった。あははっ。さすが都羽だよな~」
はははっ…褒められてるのか貶されてるのか分かんないよ。もう、じたばたしてもしょうがない。