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甘えた
第17章 17
助手席に結愛花の姿を捉えた。
あたしは足を止め、もと来た道を歩いて引き返す。
結愛花もライトに照らし出されたあたしの姿に気付いたのだろう、家の前に停まった車のそばからこっちを見てる。
「とわちゃん」
にこやかに手を振ってあたしの到着を待っている。
「デートの帰り?」
「うん。彼を紹介するね、うふっ」
大学の先輩だという彼氏は文学部の4年生、温厚そうで眼鏡をかけた風貌は学校の先生のように見える。
顔が似ているという訳じゃないが、雰囲気は結愛花のお父さんに近い。結愛花の好みって本当はこーいう人だったんじゃないかと思えてくる。
なにより一番のポイントは大人だということ。物腰柔らかにしゃべる仕草からはゆとりのある大人感が漂う。落ち着いた年上男性の人柄に惹かれたんだろうか…
生きてきた年数が多いという部分は、長谷川くんが逆立ちしても太刀打ち出来ない現実だ。
悪い人ではなさそうだし、結愛花は幸せそうだったし、見守っていくしかないのかな。
あたしは足を止め、もと来た道を歩いて引き返す。
結愛花もライトに照らし出されたあたしの姿に気付いたのだろう、家の前に停まった車のそばからこっちを見てる。
「とわちゃん」
にこやかに手を振ってあたしの到着を待っている。
「デートの帰り?」
「うん。彼を紹介するね、うふっ」
大学の先輩だという彼氏は文学部の4年生、温厚そうで眼鏡をかけた風貌は学校の先生のように見える。
顔が似ているという訳じゃないが、雰囲気は結愛花のお父さんに近い。結愛花の好みって本当はこーいう人だったんじゃないかと思えてくる。
なにより一番のポイントは大人だということ。物腰柔らかにしゃべる仕草からはゆとりのある大人感が漂う。落ち着いた年上男性の人柄に惹かれたんだろうか…
生きてきた年数が多いという部分は、長谷川くんが逆立ちしても太刀打ち出来ない現実だ。
悪い人ではなさそうだし、結愛花は幸せそうだったし、見守っていくしかないのかな。