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甘えた
第17章 17
「基本、何でもあるよ。俺は特に日本食に拘ってるわけでもないし…でも、この出汁の匂いとかワサビ、しょうが、きざみネギなんかの薬味で育ってきたんだなぁって実感する。うん、旨い!」

カウンター席でズルッと音を立てて天ぷら蕎麦を啜る。

『つらい』って言葉しか聞かされてなかったけど、元気そうだ。10カ月ぶりの懐かしいはずの姿は変貌を遂げ不思議な感じ。

莉壱のようで莉壱じゃない姿。けれども、離れていた時間なんか無かったかのように当たり前に隣にいて、あのダイニングテーブルで過ごしていた二人の世界に繋がる。ちょっと戸惑う。

「ん、どした?」

「いつまで居られるの?用事があって帰国したんでしょ?」

「明日の朝の便で戻るよ」

「ええっ?!明日の朝?!」

「そ、タッチアンドゴー」

あたしの肩にポンっと触れた。

「時間がもったいないから出よう」

「まだ、食べ終わってないからっ」

二人してお蕎麦をかき込んだ。
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