この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘えた
第17章 17
「都羽に聞きたいことがある」
ベッドの上で全裸のまま胡坐をかく莉壱の背中に、張り付いて頬を擦り寄せているあたしのスマホをチェックしながら、やけに真剣な声を出す。
離れていた間の10カ月分のデータは…お恥ずかしながら、たいしたことはない。大学の友達が2、3人増えたくらい。
莉壱に隠さなきゃいけない事は、もう無い。
「なぁに?」
「ずっと気になっててさ。頻繁に電話してる相手……銀河でもないし、植田でもないし、誰なんだろうって」
「っん?そんな人居ないけど?」
心当たりの無いあたしに言い難そうに口を開く。
「ストッパーって…誰?」
相手っていう概念からすっぽり抜けていた。そりゃ、頻繁に連絡取るよね、父さんなんだから。
夕ご飯のことだとか、帰りが何時になるとか、親子でする当たり前の会話をしてただけ。
「莉壱に紹介したでしょ?」
「…?お…父さん?」
「そうだよ」
ベッドの上で全裸のまま胡坐をかく莉壱の背中に、張り付いて頬を擦り寄せているあたしのスマホをチェックしながら、やけに真剣な声を出す。
離れていた間の10カ月分のデータは…お恥ずかしながら、たいしたことはない。大学の友達が2、3人増えたくらい。
莉壱に隠さなきゃいけない事は、もう無い。
「なぁに?」
「ずっと気になっててさ。頻繁に電話してる相手……銀河でもないし、植田でもないし、誰なんだろうって」
「っん?そんな人居ないけど?」
心当たりの無いあたしに言い難そうに口を開く。
「ストッパーって…誰?」
相手っていう概念からすっぽり抜けていた。そりゃ、頻繁に連絡取るよね、父さんなんだから。
夕ご飯のことだとか、帰りが何時になるとか、親子でする当たり前の会話をしてただけ。
「莉壱に紹介したでしょ?」
「…?お…父さん?」
「そうだよ」