この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘えた
第17章 17
「あるっ。こんないい男になっちゃって…いきなりあたしより背が高くなっちゃって…そばで莉壱の成長を見てたかったな」
「あはっ、そんなことで?」
「えー、そこ重要ですけど?……そこ…大事だよ」
切なくなって胸板に廻した腕でしっかりと抱きしめる。出来ることならこの腕を離したくない。
「都羽、寂しい?」
それは口に出してはいけない言葉。卒業するまで2年近くもあるのに…今言ってしまったら寂しさに負けちゃうかもしれない。
「うん、寂しい…」
不安がる心を差し置いて…本当のあたしが口を衝いた。
「あはっ…言っちゃった。あたし、我慢できなくなっちゃうかも」
「我慢できなかったら…どうなるの?」
「んー…毎日、莉壱の名前を呼びながら泣いて生きる」
「ふっ。それは大変だな。俺、頑張るよ?はい、これ」
スマホの画面をあたしに見せる。
「ビデオ通話のアプリだよ。時差で昼夜逆転してるから合う時間が少ないかもしれないけど」
「あはっ、そんなことで?」
「えー、そこ重要ですけど?……そこ…大事だよ」
切なくなって胸板に廻した腕でしっかりと抱きしめる。出来ることならこの腕を離したくない。
「都羽、寂しい?」
それは口に出してはいけない言葉。卒業するまで2年近くもあるのに…今言ってしまったら寂しさに負けちゃうかもしれない。
「うん、寂しい…」
不安がる心を差し置いて…本当のあたしが口を衝いた。
「あはっ…言っちゃった。あたし、我慢できなくなっちゃうかも」
「我慢できなかったら…どうなるの?」
「んー…毎日、莉壱の名前を呼びながら泣いて生きる」
「ふっ。それは大変だな。俺、頑張るよ?はい、これ」
スマホの画面をあたしに見せる。
「ビデオ通話のアプリだよ。時差で昼夜逆転してるから合う時間が少ないかもしれないけど」