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甘えた
第17章 17
「いつの間に…光政と連絡を取り合うほど仲良くなってたの?」                  
「アイツは都羽に悪い虫が付かないよう見張るって言ったからな。都羽が『みやこ』にならないよう頼んでおいた」

あたしが『みやこ』に戻るんじゃないかって、光政を使って見張ってたの?

「倉庫パーティーの前日にメールを送ってたのは、俺のことを思い出してもらって『行かないように。会えなくて寂しくてつらいよ』って意味を込めたおまじないだったからね」

不定期に送られてくる『つらい』メールにはちゃんと意味があったんだ?!あたし、見当違いな事ばっかり考えてた。
莉壱と思いが通じ合ってから倉庫パーティーのことなんか頭に無かったのに。

「倉庫パーティーの日なんて気にしてたんだ?」

「都羽と知り合ってからずっとチェックしてたよ。誰かに聞けばすぐ分かる情報だし、行かせたくなかったし。でも今回はおまじないが効かないかもしれないって、焦って文字通り飛んできた」

「『あたしも』って返事を送ったから?」

「そう。今日は倉庫パーティーがある日だよ。都羽が寂しがってどっかに行っちゃうんじゃないかって、居ても立ってもいられなくなって…」

やっと莉壱の真意が分かって、心の底から安堵したあたしは子供のように泣いていた。
莉壱も会えなくて寂しいって思っててくれたんだ……あたしが寂しくなったら『みやこ』に戻るかもって、莉壱はこの10カ月間不安がってたんだ……

「ふぇ、くっ……寂しく…ならないもん」

「さっき、寂しいって言ってたのに?」

「…あたしには…莉壱がいるもん…もう、倉庫なんか行ってないもん…ううっ」

「あははっ、素直な都羽だぁ。都羽をこーやって泣かせて抱きしめたかったよ」

満足したような表情で愛おし気に見つめる莉壱の逞しくなった腕の中は今までで一番温かく…幸せな気分に包まれながら丸まった。
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