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甘えた
第4章 04
あっ!あたしが長谷川くん家に呼ばれてたのって、ひょっとして莉壱と引き合わせるため?!
あたしにタゲ取りさせるつもりだった?
やられた、長谷川めっ!
策士じゃん!
これも想定内か?
思わず助手席のシートを掴み頭をゴンゴン打ちつける。
驚いて振り向く恐怖のスキンヘッドに睨まれた…
「あ、ごめ…」
やばー、ここが莉壱の車ん中だって忘れてた…しかも、家の前を通り過ぎて都心に向かう道を走ってる。
「ぶっ。君、おもしろいね。ぴーちゃんが怒ってるよ?」
「ぴーちゃん?」
スマホを操作しながらあごで助手席をさした。
スキンヘッドがぴーちゃん?この容姿に、この呼び名…絶対危ないひとだよ、猟奇的な人だよ。
「ぴーちゃん、ごめんなさい…悪気があったわけじゃないんです、つい頭をぶつけたくなって…本当、すみませんでしたっ」
東京湾の藻屑にならないために背後から心を込めて謝った。
「許すって…くくくっ」
目を瞑って笑う莉壱の顔は兄弟と言われて見れば長谷川くんと何処となく似ていて、伏せた目の睫毛が長くて、可愛い顔になる…もう一生、目を閉じたままでいればいいのに。
窓に視線を移すと隣の車線の車がどんどん後方へ流れている。
静かな走りの高級車だったから気が付かなかったけど、時速何十キロ出してるんだ…
あたしにタゲ取りさせるつもりだった?
やられた、長谷川めっ!
策士じゃん!
これも想定内か?
思わず助手席のシートを掴み頭をゴンゴン打ちつける。
驚いて振り向く恐怖のスキンヘッドに睨まれた…
「あ、ごめ…」
やばー、ここが莉壱の車ん中だって忘れてた…しかも、家の前を通り過ぎて都心に向かう道を走ってる。
「ぶっ。君、おもしろいね。ぴーちゃんが怒ってるよ?」
「ぴーちゃん?」
スマホを操作しながらあごで助手席をさした。
スキンヘッドがぴーちゃん?この容姿に、この呼び名…絶対危ないひとだよ、猟奇的な人だよ。
「ぴーちゃん、ごめんなさい…悪気があったわけじゃないんです、つい頭をぶつけたくなって…本当、すみませんでしたっ」
東京湾の藻屑にならないために背後から心を込めて謝った。
「許すって…くくくっ」
目を瞑って笑う莉壱の顔は兄弟と言われて見れば長谷川くんと何処となく似ていて、伏せた目の睫毛が長くて、可愛い顔になる…もう一生、目を閉じたままでいればいいのに。
窓に視線を移すと隣の車線の車がどんどん後方へ流れている。
静かな走りの高級車だったから気が付かなかったけど、時速何十キロ出してるんだ…