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甘えた
第4章 04
やっぱりあたしがターゲットだ。

こんなことくらいじゃダメージ受けませんけどね。

体を起こして乱れた着衣を直そうとシャツに手をかける…………が、すべて直されていた。

うわぁ…やられた。

こんなに恥ずかしいことは無い……

大ダメージ……

早くここから逃げないと。

「それじゃあ、お邪魔しました」

「帰るの?」

「そう」

「待って、送ってく」

もう用はないらしい…

「大丈夫、電車で帰る」

玄関で靴を履くあたしの後を追いかける莉壱。

「すぐ、車まわさせるよ?」

「いい。あたしは自分の足で帰れる」

背後にいる莉壱を見ないように玄関の扉を閉めた。

何しに連れて来られた?


…あたしの体を弄ばれただけじゃないか…


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