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甘えた
第5章 05
「あはっ、そんなに殴り合いが楽しいんだ?」

「楽しいわけじゃないよ、ただ男にはやらなきゃいけない時がある。銀河さんみたいに愛の籠った拳をお見舞いしてやるぜ。女には分かんないだろうなっ、じゃあ行ってくる」

手を振ってウキウキしながらフィールド内に入って行った。

愛の拳って…男同士の愛情交換でもしてるのか?

騎馬戦の参加者は光政みたいな奴ばっかり…ほとんど長谷川くんのお仲間で。今年は参加人数が少なくて3騎対3騎。

一応騎馬を組みはするがこれはあくまで表向き、スタートと同時に騎馬を崩し、乱入してきた奴らと殴り合いになる。制限時間は5分間。

まわりの男子は応援で盛り上がり、1年女子は怖くて怯える子や泣きだす子も多い、2年になると応援できるようになり、3年ともなるといい男探しをする。

騎馬が組みあがり、フィールドのまわりに不良たちが構えた。

その時、あたしは右腕に風圧を感じた。

給水所のテーブルの上に並べてあったペットボトルがバラバラと倒れ落ちる。

風を起こした元凶に視線を向けると、テーブルの上で片膝をついて座る黒いパーカーと黒いスウェットパンツ姿の……黒猫がいた。

黒猫は一瞬振り向き、冷たい視線でニヤリと笑って、始まりの合図と共にスタートを切るように飛んだ。


「「「わりゃあああぁー!!!」」」

咆哮と努号が飛び交い、歓声と悲鳴と喚声が沸き上がり校舎が震撼する。
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