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甘えた
第6章 06
ソファーの目の前の壁際に床置きされたオーディオ機器の前にしゃがみ込みDVDをセットする。
……?テレビが見当たらない。
莉壱がダウンライトを消し、リモコンのスイッチを入れると目の前の白い壁に、映像が映し出された。
上を見上げると天井からプロジェクターが吊るされている。
集中して観るためにソファーを降りて、膝を抱えてうずくまるあたし。
ソファーの上には足先をあたしの方に向け、寝転がる莉壱。
あやしい雰囲気にもならず、観たかった映画が観れることになってちょっと嬉しかった。
これが普通のカレカノがすることなのかな…
だけど…ストーリーが中盤に差し掛かると、この映画を選んだことを後悔した。
初めて観た時よりも少し大人になったあたしは、映画のストーリーの裏側に隠された切ない愛情に心打たれ大粒の涙を流していた。
絶え間なく垂れ落ちて来る鼻水を啜っていると、いつのまにか持って来てくれたのだろう…顔にバスタオルが押しつけられた。
「う゛っ、ありがど」
タオルで鼻を押さえながらも映画は見続けた。
……?テレビが見当たらない。
莉壱がダウンライトを消し、リモコンのスイッチを入れると目の前の白い壁に、映像が映し出された。
上を見上げると天井からプロジェクターが吊るされている。
集中して観るためにソファーを降りて、膝を抱えてうずくまるあたし。
ソファーの上には足先をあたしの方に向け、寝転がる莉壱。
あやしい雰囲気にもならず、観たかった映画が観れることになってちょっと嬉しかった。
これが普通のカレカノがすることなのかな…
だけど…ストーリーが中盤に差し掛かると、この映画を選んだことを後悔した。
初めて観た時よりも少し大人になったあたしは、映画のストーリーの裏側に隠された切ない愛情に心打たれ大粒の涙を流していた。
絶え間なく垂れ落ちて来る鼻水を啜っていると、いつのまにか持って来てくれたのだろう…顔にバスタオルが押しつけられた。
「う゛っ、ありがど」
タオルで鼻を押さえながらも映画は見続けた。