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第6章 同窓会は....密の味

私の熱い視線が彼を振り向かせる

....あっ..目が合った

鳴海君は、、すらりと長い足を私に向けて、ゆっくりと近づいてくる
......背が高くなってて、肩幅も広くなってて....当たり前だけど大人の男になってた

昔の面影が残る綺麗で大きな目に引き寄せられて
動けない

「結城？」
もう少年ではない彼の声が胸をくすぐる

「えっ..あっ、うっ....うん、」
動揺して声が上回ってしまった私に、少し目尻を垂らして笑った

「......結城、何動揺してんだよ？」

はにかんだ彼の笑顔が眩しい

「....ごっごめんね、あっ、あのね、私もう結城じゃないんだ」

「....もしかして、結婚した？」


「....うん」

「そ......うなん....だ」

......少し表情が沈んだのは気のせい？

「鳴海君は？」

「俺は、まだー！
彼女さえいないよ」
　
「そう....なん..だ」

..............鳴海君は

ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
だんだんと心臓の音が増していく

心の中で警笛をならすように

ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ

「....結城、、じゃないんだった
何さん？」

「あー、結城でいいよ....
同窓会だし、その方が昔に戻ったみたいでなんか嬉しい」　

「....それもそうだな」
そう言って鳴海君が笑うから
私も笑った