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intimidation love
第2章 保健室での秘め事
私は先輩の連絡先を知らない。
そうなると、呼び出すにはまた手紙を使うしかない。
面倒ではあるが、私は別にそれで構わないと思っている。

そもそも、最初から連絡先なんて聞くつもりもなかった。
知ってしまったら、いつか削除しなければいけない時が来た時に私は確実に躊躇ってしまう。
先輩に対してあんなに大胆な事をしている癖に、肝心なところで中途半端な臆病者である。

今日も先輩は朝からたくさんの人達に囲まれている。
私はそれを、いつも陰から見ているだけだった。
いつもと同じ光景に、私は小さく溜息を吐いた。
当たり前だが、先輩はこうやって私が毎日見ている事にすら気付いていない。
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