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intimidation love
第3章 吉野と一葉
先輩にすっぽかされてから、一週間が経った。
それまでの間も、先輩の事は何度か見掛けていた。
いつもと変わらない先輩の姿を見る度、虚無感と安堵感が胸の中を占め尽くす。
無理矢理築いた関係になんてすぐに終わりが訪れるものだと、覚悟はしていた。
それが、予想よりも早くなってしまっただけで。

もう一度先輩を呼び出す勇気はなかった。
先輩は、また来ないかもしれない。
先輩にとっての私は、脅迫にすら応じる必要のない道端に転がる石ころ程度の存在なのだろう。
もしかしたら、それ以下かもしれない。

確かに私は先輩を脅したけれど、実際にあの画像をどうにかするつもりはない。
いつになったら消すべきか、私は悩んでいた。
あの画像を消してしまったら、完全に私と先輩の繋がりは途切れてしまう。
そう思うと、中々消す事が出来ないでいた。
馬鹿だと、自分でも思う。
あんな画像のみの繋がりなんて、元々無いに等しいものだったのに。
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