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intimidation love
第3章 吉野と一葉

私は役立たずな人間だと思う。
誰かの役に立った事なんて、これまで一度だってあっただろうか。
役に立つどころか迷惑ばかり掛けて来た私を、ハル君はいつも助けてくれた。
依存し過ぎだという事に、自覚がないわけじゃない。
少しでも困った事があると、すぐにハル君の顔が思い浮かんでしまう自分は完全に病気だ。
だから、こんな時でもハル君に助けを求めてしまう自分に心底呆れてしまう。
「…へえ」
ゆっくりと立ち上がった先輩が。私を見下ろした。
普段は見る事のない鋭利な眼差しに、私は萎縮しその場から動けずにいた。
怯える私に気付いたのか、先輩の表情が少しだけ柔らかくなる。
「好きな奴なんて居たの、ヨシノちゃん」
「………」
「別にいいんだけどね?そんな事はどうでも。でも、おかしくない?好きな奴が居るのに、何でわざわざ俺に近付いたの?」
じりじりと近付く先輩から逃げるように、扉の方へと後ずさる。
「何で黙ってんの。答えてよ」
「………」
「…ああ、もしかして欲求不満だったとか?」
誰かの役に立った事なんて、これまで一度だってあっただろうか。
役に立つどころか迷惑ばかり掛けて来た私を、ハル君はいつも助けてくれた。
依存し過ぎだという事に、自覚がないわけじゃない。
少しでも困った事があると、すぐにハル君の顔が思い浮かんでしまう自分は完全に病気だ。
だから、こんな時でもハル君に助けを求めてしまう自分に心底呆れてしまう。
「…へえ」
ゆっくりと立ち上がった先輩が。私を見下ろした。
普段は見る事のない鋭利な眼差しに、私は萎縮しその場から動けずにいた。
怯える私に気付いたのか、先輩の表情が少しだけ柔らかくなる。
「好きな奴なんて居たの、ヨシノちゃん」
「………」
「別にいいんだけどね?そんな事はどうでも。でも、おかしくない?好きな奴が居るのに、何でわざわざ俺に近付いたの?」
じりじりと近付く先輩から逃げるように、扉の方へと後ずさる。
「何で黙ってんの。答えてよ」
「………」
「…ああ、もしかして欲求不満だったとか?」

