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intimidation love
第4章 膠着
何一つ変わらない日常に、失望している自分が居る。
私は一体何をしたかったのだろう。
何を、期待していたのか。
全部、私が望んだ事なのに。

あれ以来、屋上には足を踏み入れていない。
以前と同じように、昼休みは友人と過ごしている。

「あんた、ちゃんと寝てる?」

友人からの指摘に、私は微笑み頷く。

「うん、寝てるよ?」

「そのわりに、随分と授業中にぼうっとしてるんじゃない?さっきだって、先生に当てられてるのにちっとも気付かないし」

「…ああ、ちょっと集中力が途切れちゃって」

「たから、その原因。やっぱり寝不足なんじゃないの?」

「たまたまだよ」

寝不足気味なのは昔からだ。
耐性がついてしまっているのか、処方されていた薬もあまり効果がない。
それにしても、友人に指摘される程私は酷い顔をしているのだろうか。

「そういえば、シオリ先生今日で実習終わりらしいよ」

「…そうだっけ」

「反応、薄!男子達が散々嘆いてたじゃん」

私のクラスとシオリ先生は殆ど関わりがなかったけれど、それでも男子からの人気は絶大なものだった。
何と無くシオリ先生の話を聞きたくなくて、私は頷き席を立つ。

「…ちょっと、お手洗い行って来るね」

小さな溜息をつきながらぼんやりと歩いていた私は、すぐ先の廊下の人だかりにも気付かなかった。
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