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intimidation love
第4章 膠着

「口の周り、涎でべったべた」
先輩は可笑しそうに笑いながら、唾液まみれの私の口元を指で拭った。
息も絶え絶えながらに、思う。
先輩はいつも、こんなキスを誰かとしているのだろうか。
あんな、羞恥心を煽るような野蛮なキスが普通だとは思えなかった。
ただ、キス自体が未経験な私には正直よくわからない。
先輩は口元を拭っていた指を離し、もう一度そこにキスをしてから徐々に顔を下へとずらして行った。
首筋に口付けられたかと思えば今度は軽く吸い付かれ、その度にいちいち体がびくついた。
やっぱりあのキスで終わりではなかったのだと絶望しながら、これ以上はもうやめて欲しいとしつこく懇願した。
けれど先輩はろくに返事もしないまま、再び片手をキャミソールの中へと潜り込ませ私の肌を撫で回した。
掌で確かめるように腹や腰を何度も触られ、その滑らかな手付きが余計に肌を敏感にさせた。
やがて顔を上げた先輩はもう片方の手でキャミソールの裾を持ち、鎖骨の辺りまで捲し上げた。
「嫌っ…!」
身を捩って自分の体を隠そうとしても、阻止するように肩を押さえ付られる。
上だけとはいえ、人前で下着姿を曝して平気でいられるわけがない。
自分の体を、見られたくなかった。
特に、好きな相手なら尚更。
あっという間に目尻に涙が溜まって行き、今にも溢れ出てしまいそうだった。
先輩の手が、ブラジャー越しに私の胸に触れる。
恐怖心と羞恥心の両方に追い詰められた私は、何度も首を横に振り拒絶の意思を示した。
きっと無駄だろうと頭でわかっていても、こんな事をされている自分を認めたくない。
「うーん、やっぱり小さいね」
その言葉よりも、落胆したような先輩の声に私は傷付いた。
自分に体に、きっと先輩はがっかりしただろう。
これ以上先輩にがっかりされたくない。
私にとってコンプレックスでしかないこの体を、触れられたくなかった。
「心臓の音、ヤバいくらい早いんだけど。緊張してるの?」
緊張なんて、そんな次元じゃない。
「もう、やめ…!」
「さっきからそればっかじゃん。もう聞き飽きたって」
先輩はつまらなそうに言い捨て私の胸へと顔を寄せた後、ブラジャーを押し上げた。
「嫌ぁっ…!!」
「ここも小さくて、可愛い」
片手で包み込むように胸を覆われ、先端を優しく指先で突かれると大袈裟な程に体が跳ね上がる。
先輩は可笑しそうに笑いながら、唾液まみれの私の口元を指で拭った。
息も絶え絶えながらに、思う。
先輩はいつも、こんなキスを誰かとしているのだろうか。
あんな、羞恥心を煽るような野蛮なキスが普通だとは思えなかった。
ただ、キス自体が未経験な私には正直よくわからない。
先輩は口元を拭っていた指を離し、もう一度そこにキスをしてから徐々に顔を下へとずらして行った。
首筋に口付けられたかと思えば今度は軽く吸い付かれ、その度にいちいち体がびくついた。
やっぱりあのキスで終わりではなかったのだと絶望しながら、これ以上はもうやめて欲しいとしつこく懇願した。
けれど先輩はろくに返事もしないまま、再び片手をキャミソールの中へと潜り込ませ私の肌を撫で回した。
掌で確かめるように腹や腰を何度も触られ、その滑らかな手付きが余計に肌を敏感にさせた。
やがて顔を上げた先輩はもう片方の手でキャミソールの裾を持ち、鎖骨の辺りまで捲し上げた。
「嫌っ…!」
身を捩って自分の体を隠そうとしても、阻止するように肩を押さえ付られる。
上だけとはいえ、人前で下着姿を曝して平気でいられるわけがない。
自分の体を、見られたくなかった。
特に、好きな相手なら尚更。
あっという間に目尻に涙が溜まって行き、今にも溢れ出てしまいそうだった。
先輩の手が、ブラジャー越しに私の胸に触れる。
恐怖心と羞恥心の両方に追い詰められた私は、何度も首を横に振り拒絶の意思を示した。
きっと無駄だろうと頭でわかっていても、こんな事をされている自分を認めたくない。
「うーん、やっぱり小さいね」
その言葉よりも、落胆したような先輩の声に私は傷付いた。
自分に体に、きっと先輩はがっかりしただろう。
これ以上先輩にがっかりされたくない。
私にとってコンプレックスでしかないこの体を、触れられたくなかった。
「心臓の音、ヤバいくらい早いんだけど。緊張してるの?」
緊張なんて、そんな次元じゃない。
「もう、やめ…!」
「さっきからそればっかじゃん。もう聞き飽きたって」
先輩はつまらなそうに言い捨て私の胸へと顔を寄せた後、ブラジャーを押し上げた。
「嫌ぁっ…!!」
「ここも小さくて、可愛い」
片手で包み込むように胸を覆われ、先端を優しく指先で突かれると大袈裟な程に体が跳ね上がる。

