この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
intimidation love
第4章 膠着
「口の周り、涎でべったべた」

先輩は可笑しそうに笑いながら、唾液まみれの私の口元を指で拭った。
息も絶え絶えながらに、思う。
先輩はいつも、こんなキスを誰かとしているのだろうか。
あんな、羞恥心を煽るような野蛮なキスが普通だとは思えなかった。
ただ、キス自体が未経験な私には正直よくわからない。

先輩は口元を拭っていた指を離し、もう一度そこにキスをしてから徐々に顔を下へとずらして行った。
首筋に口付けられたかと思えば今度は軽く吸い付かれ、その度にいちいち体がびくついた。

やっぱりあのキスで終わりではなかったのだと絶望しながら、これ以上はもうやめて欲しいとしつこく懇願した。
けれど先輩はろくに返事もしないまま、再び片手をキャミソールの中へと潜り込ませ私の肌を撫で回した。
掌で確かめるように腹や腰を何度も触られ、その滑らかな手付きが余計に肌を敏感にさせた。
やがて顔を上げた先輩はもう片方の手でキャミソールの裾を持ち、鎖骨の辺りまで捲し上げた。

「嫌っ…!」

身を捩って自分の体を隠そうとしても、阻止するように肩を押さえ付られる。
上だけとはいえ、人前で下着姿を曝して平気でいられるわけがない。
自分の体を、見られたくなかった。
特に、好きな相手なら尚更。
あっという間に目尻に涙が溜まって行き、今にも溢れ出てしまいそうだった。

先輩の手が、ブラジャー越しに私の胸に触れる。
恐怖心と羞恥心の両方に追い詰められた私は、何度も首を横に振り拒絶の意思を示した。
きっと無駄だろうと頭でわかっていても、こんな事をされている自分を認めたくない。

「うーん、やっぱり小さいね」

その言葉よりも、落胆したような先輩の声に私は傷付いた。
自分に体に、きっと先輩はがっかりしただろう。
これ以上先輩にがっかりされたくない。
私にとってコンプレックスでしかないこの体を、触れられたくなかった。

「心臓の音、ヤバいくらい早いんだけど。緊張してるの?」

緊張なんて、そんな次元じゃない。

「もう、やめ…!」

「さっきからそればっかじゃん。もう聞き飽きたって」

先輩はつまらなそうに言い捨て私の胸へと顔を寄せた後、ブラジャーを押し上げた。

「嫌ぁっ…!!」

「ここも小さくて、可愛い」

片手で包み込むように胸を覆われ、先端を優しく指先で突かれると大袈裟な程に体が跳ね上がる。
/103ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ