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intimidation love
第4章 膠着

「…ねえ、まさか本当に初めてじゃないよね?」
明らかな動揺を見せる先輩から、隠すように顔を背けた。
痛みからか、それともショックからなのか、どちらかもわからない涙がシーツを濡らした。
私は答えなかったけれど、その様子からようやく先輩は納得したのだろう。
「…何で、もっと早く言わないの」
気の抜けた先輩の声が、何だか不思議に感じた私は伏せていた顔をそっと上げた。
先輩は綺麗にセットしていた自分の髪の毛をくしゃくしゃと片手で握り潰しながら、脱力したように溜息を吐いた。
「…あんなにフェラが上手いのに、まさか処女なんて思わないでしょ普通」
きっと先輩は黙っていた私を責めているのだろうけれど、怒っているようには見えなかった。
むしろ、先輩の雰囲気がさっきよりも和らいだように感じる。
「…正直に言ったら、信じてくれたんですか」
「…痛い所つくね。確かに、俺が強引過ぎたよ」
困り果てた顔を見せる先輩に、正直どうしていいのかわからないのが本音だ。
ただ、先輩はもうこれ以上何もして来ないかもしれない。
そんな期待が、少しだけ自分の中に生まれた。
「…腕、外してくれますか」
「あ、うん。ちょっと待ってて」
あっさりと頷く先輩に安堵しながら、腕を拘束していたネクタイを解いてくれるのをじっと待つ。
けれど先輩は私の拘束を解く前に、ズボンのポケットから何故かスマホを取り出した。
「…何してるんですか?」
「何って、記念撮影だよ」
「…記念撮影?」
明らかな動揺を見せる先輩から、隠すように顔を背けた。
痛みからか、それともショックからなのか、どちらかもわからない涙がシーツを濡らした。
私は答えなかったけれど、その様子からようやく先輩は納得したのだろう。
「…何で、もっと早く言わないの」
気の抜けた先輩の声が、何だか不思議に感じた私は伏せていた顔をそっと上げた。
先輩は綺麗にセットしていた自分の髪の毛をくしゃくしゃと片手で握り潰しながら、脱力したように溜息を吐いた。
「…あんなにフェラが上手いのに、まさか処女なんて思わないでしょ普通」
きっと先輩は黙っていた私を責めているのだろうけれど、怒っているようには見えなかった。
むしろ、先輩の雰囲気がさっきよりも和らいだように感じる。
「…正直に言ったら、信じてくれたんですか」
「…痛い所つくね。確かに、俺が強引過ぎたよ」
困り果てた顔を見せる先輩に、正直どうしていいのかわからないのが本音だ。
ただ、先輩はもうこれ以上何もして来ないかもしれない。
そんな期待が、少しだけ自分の中に生まれた。
「…腕、外してくれますか」
「あ、うん。ちょっと待ってて」
あっさりと頷く先輩に安堵しながら、腕を拘束していたネクタイを解いてくれるのをじっと待つ。
けれど先輩は私の拘束を解く前に、ズボンのポケットから何故かスマホを取り出した。
「…何してるんですか?」
「何って、記念撮影だよ」
「…記念撮影?」

