この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
裏切りのエチカ
第1章 裏切りのエチカ

私たちの仕事というか、なんというかは、パンパン御用達の高級宝飾店での万引きだった。
仲間同士の連係プレイで、あっという間にブツを店外に運び去る。
絶対にその場ではバレない。
被害届が出されたときにはすでにチャイナマフィアを通じて海外に出ている。
完璧な仕事、のはずだった。
どこでどうバレたのかわからない。
アヤメと二人で歩いていたら、いきなり街中で男たちに囲まれ、手帳だの礼状だのを見せられて、
「私ら漢字読めないし」ってシラバックレてたのに、
「いいからいいから」って車に押し込められ、逮捕。
アヤメは全部ゲロった、だからお前もお前の知ってることを全部話せ、それをアヤメの言ってることと付き合わせて一致するなら、本当だろうから、ご褒美にお前だけはすぐに帰してやる。
こんな話を信じた私もバカだった。
けど、実際、アヤメがゲロった内容ってことで聞かされた話は事実だったし、基本、もう捜査は終わっていて、私らの逮捕はただの確認だったんだろうね。
だったら誰でもよかったんだろうし、なんで私なの。
たまたまアヤメといたからなんだろうな。
運が悪いよ。
仲間同士の連係プレイで、あっという間にブツを店外に運び去る。
絶対にその場ではバレない。
被害届が出されたときにはすでにチャイナマフィアを通じて海外に出ている。
完璧な仕事、のはずだった。
どこでどうバレたのかわからない。
アヤメと二人で歩いていたら、いきなり街中で男たちに囲まれ、手帳だの礼状だのを見せられて、
「私ら漢字読めないし」ってシラバックレてたのに、
「いいからいいから」って車に押し込められ、逮捕。
アヤメは全部ゲロった、だからお前もお前の知ってることを全部話せ、それをアヤメの言ってることと付き合わせて一致するなら、本当だろうから、ご褒美にお前だけはすぐに帰してやる。
こんな話を信じた私もバカだった。
けど、実際、アヤメがゲロった内容ってことで聞かされた話は事実だったし、基本、もう捜査は終わっていて、私らの逮捕はただの確認だったんだろうね。
だったら誰でもよかったんだろうし、なんで私なの。
たまたまアヤメといたからなんだろうな。
運が悪いよ。

