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地下室の被験者
第1章 夏の始まり
「ちょうどお姉さんも来たので説明をしましょう」と先生は言った。妹の担当の先生は桜田先生と言い、医学業界では知らない人はいないという名医である。若いうちから論文をいくつも発表し、30代になった今ではこの大病院の副医院長を任されるほどである。
「美緒さんの病状についてですが・・・」と桜田先生は続ける。30分にも及ぶ話を要約するとこうである。最近アメリカで真緒と同じ症例の女の子が完治したという論文が発表された。しかし現在その治療法は保険が適用されず、投薬と手術だけでも莫大な価格になるという。病院としても実績がほしいため、治療はぜひ行いたいが一般家庭に払うには厳しい価格である。
ということであった。母親は借金をしてでも治療したいと言い張っているが、このご時世そう簡単にお金を借りられるわけではない。
美緒は大学進学を諦めて妹のために働くという決意を決めて切り出そうとしたところ、桜井先生は神妙な顔でこういった。
「学用患者って知ってます?」
美緒は知っていた。新薬や新しい治療法などを研究するのに協力することである。自分の体を売ってまでお金が欲しいなんてそんな人がいるなんてと思ったこともあったが、今はなにふり構っていられない。
「私やります。学用患者やります。」
と考える前に言っていた。
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