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地下室の被験者
第2章 入院準備
終業式の日、美緒はしばらく所用で休部することを伝え、学校から直接制服のまま病院へと向かった。友人にはしばらく海外に行ってることにして学用患者になることは何とか隠すことができた。必要なものは病院で用意してくれるということと私物の持ち込みは禁止なので持っていくものは何もなかった。
こうして自由に外に出られるのも一か月後になるのかと思っていると、あっという間に病院に着いていた。
病院の待合室では母親と真緒が居て、暫しの別れを惜しんだ。受付で名前を伝えると担当のものが来るということで受付横で待っていると背の低いまだ20代前半の看護婦がやってきた。
「美緒さんですね。担当の永田日奈子です。よろしくお願いします。」と挨拶をした。
緊張しながらも挨拶をすると
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。辛い治療も頑張ろうね。私のことはヒナって呼んでね」と言われた。
学用患者という立場上もっとぞんざいな対応をされると思っていたので私としてはとてもうれしかった。
こうして自由に外に出られるのも一か月後になるのかと思っていると、あっという間に病院に着いていた。
病院の待合室では母親と真緒が居て、暫しの別れを惜しんだ。受付で名前を伝えると担当のものが来るということで受付横で待っていると背の低いまだ20代前半の看護婦がやってきた。
「美緒さんですね。担当の永田日奈子です。よろしくお願いします。」と挨拶をした。
緊張しながらも挨拶をすると
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。辛い治療も頑張ろうね。私のことはヒナって呼んでね」と言われた。
学用患者という立場上もっとぞんざいな対応をされると思っていたので私としてはとてもうれしかった。