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地下室の被験者
第2章 入院準備
「それでは私についてきてね」
緊張しながらも重い足取りでヒナさんの後を追う美緒。病院の待合室から関係者用と書かれた扉を通り、いくつもの扉を抜け、エレベータで地下3階まで下りた。そこから何重にも渡るロックを抜け、扉がいくつかあるフロアーに出た。まだ新築の香りがするからにここはできたばかりの施設であることを実感する。その扉の一つ準備室1と書かれた部屋に案内された。
部屋の中はロッカーが2つに洗面台が一つ。何も置かれていない無機質な部屋であった。
「それじゃあ制服と下着全部脱いでロッカーの中に入れてくれる?」
と言われ少し驚きながらもロッカーの中に身に着けていたセーラー服を入れ下着だけの状態になった。
「ちょっと恥ずかしいけど下着も取ろうね。同性でも少し恥ずかしいよね」
と言われ余計に恥ずかしくなってしまったが、ブラのホックを外し、用意してあったカゴに入れショーツも脱いだ。右手で胸を、左手で股を隠しているとヒナさんは白い薄い布地のものを渡した。
「これはT字帯っていうの。基本的にはこれを下に着けてもらうわ。つけ方を教えてあげるから次から自分でつけてね」と言われ、見様見真似で身に着けた。そんなに複雑なものでもなかったのですぐにつけ方は覚えたが、この下着はとても恥ずかしかった。次に水色の服を渡された。ボタンやマジックテープは無く、被るタイプのものであった。
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