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地下室の被験者
第2章 入院準備
しばらくシャワールームでぐったりしていたが、ヒナさんに促され起き上がると内部の四方が銀色の箱に案内された。
「それじゃあこの機械で乾かすよ。」
と言われ蓋が閉められると同時に生暖かい強い風が箱の中に吹き荒れた。
一瞬で髪の毛から体まで水滴一つなく乾いてしまった。
カゴに入れた入院着をまた身に着けると今度は斜向かいの部屋に案内された。窓のない部屋に景色の絵が描かれた額縁が一つにベット、ベットの横には引き出しのある机が一つあるのみで質素な部屋であった。
「今日からこの部屋でしばらく生活してもらうね。娯楽関係のものは一切ないけどこれも研究の一つなの。何かあったらベットの横のボタンを押してね。私も時間があるときはいつもいるようにするから。美緒ちゃんと仲良くなりたいし」
というと何やら準備を始めた。
「ありがとうございます。ヒナさんとも仲良くなりたいですし学用患者としての使命もきっちり果たします。」
というと忙しそうに動いてるヒナさんもにっこりと笑った。
その時美緒はあることに気が付いた
「ヒナさん、この部屋にお手洗いって無いんですか?」
そう聞くとヒナさんは手に持っていたものを見せた。
それはホーローでできたオマルであった。
「毎日排出物の状況をチェックするからここにしてもらいます。おしっこの時はこっちの尿瓶にしてもらうわ」
といった。美緒は恥ずかしながらも妹の為と思い頷いた。
「今日は15時になったら桜田先生が身体検査するからそれまで部屋で休んでてね」
と言われあと3時間暇だなと考えていると尿意を催してきた。でも呼ぶのは恥ずかしいし次ヒナさんが来た時と思っていてもなかなか来ることがなく約一時間経過したところでついにヒナさんを呼んだ。
「あらら、我慢しちゃだめよ。」
と言いながら美緒の下着を手慣れた手つきでするりと取った。こういう時T字帯は便利なのだる。陰部に尿瓶が当てられ
「出していいよ。」
と言われてもなかなか出てこなかった。
「お腹を押すよ。」
と言われ、膀胱部分を強く押されるとすごい勢いで出てきたのがわかった。
「ずいぶん溜まってたわねぇ」と陰部を拭かれながら言われると余計恥ずかしかった。
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