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ドS教授は変態です。
第4章 爽やか桐生くん
「んー、やっぱり、飲みに行ったのかなー」
そう呟いてぽすんとその場にしゃがむ。
夜風が気持ちいいし、月明かりで結構明るい。
「少し散歩しよう」立ち上がり軽く砂を払うとゆっくりと歩き出した。
綺麗に整備された砂浜は、ゆるくカーブを描きずっと奥まで続いている。
波の音に包まれたような感覚になりとても気持ちがいい。
「はぁ〜癒される。ここで横になりたい…。」
ここに身体を投げ出して寝転びたい、という欲求と葛藤していると、
目の端に小さな東屋のようなものがが見えた。
あれは、確か中が、大きなベッドのようになっていて、水着のまま日光浴をしたり、飲み物を飲んだり、マッサージとかできるとこだ。
パンフレットで見た、確か。
日光浴なんて冗談じゃないと思ったけど、今はぴったりかも。
欲求を満たすべく、東屋へ向かう。
近づくと、柱と、何重にも重なった白い布で作られている南国風のもののようだ。
布をかき分け中へ入ると、月明かりが薄い布の隙間から入り幻想的な雰囲気。
案の定、 あった白いベッドにそのままダイブする。
思ったより固い感触だけど、寝転んでも海が見える。
「はぁ…いい。」
そのまま、うつ伏せで目を閉じて波の音を聞いていた。
※※
「…さん、ユラさん!」
ゆさゆさと揺られている。
「ユラさん!」
「んぅ…な、に…?」
「なに、こんなとこで寝てるんですかっ」
むくりと上半身を起こすと、そこには桐生くんがいた。