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ドS教授は変態です。
第4章 爽やか桐生くん
その時、私のスマホが鳴った。
茉莉花からだ。
ナイスタイミング…!
画面を操作して電話に出る。
「……もしもし!茉莉花?」
「ユラ、何してるのー?」
「え?今?えーと…砂浜で散歩してる。」
ごそごそと身じろぎすると、ため息をついて桐生くんが、体を起こした。
私もそろっと、起き上がりベッドの端による。
「ユラが?!ははーん、桐生くんと一緒じゃないの?
昼間いい感じだったもんねー♡」
「な、何言ってんの。何?もう帰ってくるの?」
「ううん、まだまだ帰らないけどー!ちょっとお知らせがあって。」
「お知らせ?なに?」
「聞いて驚けー!!さっきまでいた居酒屋に偶然なんだけど、茅野教授と、黒木先生いたんだよー♡すごくなーい?ここ沖縄だよぉ!!
もう、相変わらずのイケメン2人に秘書課がどよめいちゃってさー!」
茅野…?
「ねぇ、聞いてる?」
「…ん?…聞いてる。」
「でね、ホテル聞いたら一緒だってんだよー!
もう帰るって言ってたから、もしかしたら会うかもー!と思って☆」
「…………」
「ユラー?おーい!ユラちゃーん??」
テンション高めな茉莉花の電話をプチッと切る。
え?何。あの男が、ここにいるかもしれないの?