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癖の下僕
第3章 0話 九段下啓
股の汚れを確認しようと、パンティの内側を覗くと、表の白さからは想像もできない、オリモノと愛液、それに尿が混ざり合った黄色い染みが、クロッチいっぱいに広がっていた。
 アナルに当たっていたであろうクロッチより後ろの部分には、縦に、大便を擦りつけた一本の筋が入っていた。
 その見事なまでの汚れ具合を見て一瞬、躊躇した啓だったが、すぐに舌を伸ばしクロッチの黄色い染みを舐め始めた。
 例えようのない味と香りが、啓の舌と鼻をついたが、それでも啓はペニスを勃起させたまま、汚れを舐め続けた。
「どう?どんな味がするの?」
瞳を輝かせながら、美咲が質問をすると、啓はいったんクロッチの汚れから舌を離し、顔を少し上げ、酷い味で口元が歪まないよう気を付けながら、
「とても、おいしいです」
と答えた。美咲はいつもよりも小さな声で
「ンフフ・・・馬鹿ね。そんなわけないじゃん♪」
と、とても楽しそうに言うと、啓のいつも寝ているベッドの上に腰を下ろした。
 再びクロッチに汚れに舌を這わせ始めた。しばらくすると、啓の唾液が、クロッチにこびりついた汚れを少しずつ溶かし、よりいっそう凄まじい味になっていった。
 段々と啓の味覚は麻痺していったが、クロッチの黄色い汚れは少し色を滲ませただけで一向にきれいにはならなかった。すると美咲が、
「もうそっちはいいわ。後ろのもきれいにして」
と少しだけ冷たい声で言った。
 後ろとは、美咲の肛門からひねり出された大便の拭き残りがつけた、一本筋のことだろう。いくらなんでも、うんこの汚れを舐めるというのは気が引ける。啓はとりあえずその汚れに鼻を近づけて臭いを嗅いでみた。
 まったく、見た目通りの臭いが啓の鼻を突いた。そんな啓の動きを見て美咲はイライラとした口調で、
「早くきれいにしてよ。じゃないと今日も逝かせてあげないんだから」
と言った。啓はもう一週間以上、射精をしていない。これ以上我慢させられたら、頭がおかしくなってしまう。
 啓はとっさに舌を出し、その茶色い一本筋を舐め始めた。
 最初は、何の味もしなかったが、唾液と汚れが混ざり合い、溶け始めると、決して口にしてはいけないと、本能が告げるようなひどい苦みが口の中に広がった。
 しかし、いま止めては射精をさせてもらえないかもしれない。啓は一度もパンティから舌を離すことなく必死に筋を舐め続けた。
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