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癖の下僕
第3章 0話 九段下啓
 九段下啓は、六畳間のフローリングの上でうつ伏せになり、膝を曲げ、尻を突き出した格好で、目の前に立っている中学生くらいにしか見えない、上下とも下着姿の少女の足先を見つめていた。
 ここ一週間、こういった行為の最中には決して外されることのなかった、啓の小さなペニスを拘束していた金属製の貞操帯は外され、代わりに睾丸を挟み、引っ張りながら腿の裏に固定するような形で、木製の器具が嵌められていた。
 ハンブラー。この木製の単純な形をした器具を一度装着されると、男性は歩くことも、まともに立つことも、そして胴体から太ももまでを、まっすぐに伸ばすことさえできなくなってしまう。
 もし、無理に体を伸ばそうとすれば、腿裏に引っ掛かったハンブラーが睾丸をきつく後ろへ引っ張り、男に耐えがたい苦痛を与える。
 啓は、その被虐的な情けない恰好のまま、小さめのペニスを硬く勃起させていた。
「今日は特別なことをしてあげる。感謝なさい♪」
少女は明るい声でそう言うと、真ん中に小さな水色のリボンをあしらった、綿の白いパンティを脱ぎ、それを啓の目の前に投げ落とした。
 この少女・・・啓の従妹である新保美咲とは、こんな関係をもう二年以上続けているが、啓が彼女の性器を目にしたのはこれが初めてだった。
 一本の毛も生えていない股の間に、小さな割れ目をのぞかせている。
 驚きを隠せない表情の啓に向かって、少しだけ挑戦的な口調で美咲は
「そのパンティの股の汚れを、啓の口と舌で、きれいにしてみせてよ」
と言った。
「はい、美咲さま・・・」
啓はそういうと、うつ伏せのまま、床に落ちた真っ白なパンティを両手で拾い上げた。
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