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癖の下僕
第4章 1話 市ヶ谷あかり
 巨大とは言えないものの決して貧しくはない、たぶん一般的と言える大きさの胸だが、その先端にある乳首は普通というには少し大きすぎるのかもしれない。
 市ヶ谷あかりはそんな自分の胸の特徴が嫌いで。お風呂に入るとき、鏡の前で自分のカラダを見るたびに不満そうにため息をもらしていた。
 薄明るい照明の部屋の中で、そのあかりの胸の先端の少し大きすぎる乳首を、木製の洗濯ばさみが痛々しく変形させていた。
 木製の洗濯ばさみなど、片手で簡単に外すことができるが、あかりの両腕はプロの緊縛師が縛ったような美しい形できつく後ろ手に固定され、片手すら少しも動かすことができなくなっていた。
 下半身はぴったりとしたスキニージーンズを履いているが、上半身は麻縄と、洗濯ばさみだけという情けない恰好のまま、もう二十分以上、部屋の中でただ立たされている。
 四月の初旬、暖房が部屋の中を温めているとはいえ、そんな恰好をしててはさすがに体も冷えてくる。
 あかりの立っている目の前には、ニ十代とも四十代とも思える落ち着きのある黒髪、短髪の男が高そうな革張りのソファに座っている。
使い込まれてはいるが、よく手入れされているプラダの革靴。エルメスの腕時計が革靴を合わせたプラダのスーツの袖から覗いている。
ネクタイはしていないが、そのままの格好で高級レストランやハイブランドのブティックにも馴染めそうな、いかにも上品な雰囲気が漂っていた。
まるで正反対な二人の恰好の差が、あかりの心を余計に惨め気持ちにさせていた。
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