この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
癖の下僕
第4章 1話 市ヶ谷あかり
男とあかりは三十分ほど前にこの男の自宅へ一緒にやってきた。
「クラシックとジャズはどっちが好き?」
という彼の質問に
「どっちもよくわからないけど、ジャズの方が好き・・・です」
と答えた。
 あかりのリクエスト通りにスタンダード・ジャズのCDを部屋の隅にある高級そうな木製の外観をしたプレイヤーで再生してから、立っているあかりの正面からジャケットを脱がせブラウスのボタンをはずし、背中に手を回し、ブラのフックを外して上半身を裸にすると、カウンターの下から麻縄を取り出した。その縄であかりの両腕を後ろ手に縛りあげ、胸の周りぐるりと一周回してから背中できつく縄を結んだ。両乳首を洗濯ばさみで挟むと、耳元で
「キレイだよ。そのまま黙って立ってなさい」
と低い声で囁き、部屋にある冷蔵庫から瓶のバドワイザーを取り出し、自分で栓を開け飲み始めた。
 それから二十分、彼は一言も話さず、スマートフォンで(たぶん仕事の)メールを打ったり、テーブルの上にあった、情報誌を読んだりしながら過ごしていた。
二・三分おきに、あかりの縛られた体の方にも視線を送るが、上から下まで舐めるように見ると、満足そうな薄い笑みを浮かべて、すぐに手元に目線をもどした。
どうしていいのかわからず、乳首の鈍い痛みに耐えながら、あかりはただ立っているしかなかった。
そういう約束の元、彼の自宅へ招待されたのだった。
ここにやってきたのは二十一時頃だったが、今日は何かと忙しく過ごしていたため、お手洗いにいくタイミングがつかめず、会社のお昼休みから用を足していないことに気が付くと同時に、膀胱の膨らみが、あかりの排泄欲求を刺激した。
 体の冷えもあり、すぐに我慢ができなくなったあかりは
「お手洗いを・・・借りてもいいですか」
と、少し股をよじらせながら男に尋ねた。
 男は、それまで見ていた雑誌からゆっくりと目線をあかりの方へ向けると、優しい口調で
「口を開いていいとは言ってないよ」
と、その話し方とは正反対の冷たい言葉をかけ、ソファから立ち上がり、奥の部屋へ行ってしまった。
 我慢できない尿意と闘いながらあかりは、軽い気持ちで彼の誘いに乗ってしまったことを後悔していた。
/113ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ