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癖の下僕
第5章 2話 篠崎紗矢
「あかり・・・そう、その子のことなんですが、前みたいに、場をセッティングしてもらえないでしょうか」
場をセッティングというのは、食事に誘いだして二人きりにしろということだ。多少面倒臭いが、いつもお世話になっている新藤の頼みなら断るわけにはいかない。
「わかりました。いいですよ・・・それと、余計なことかもしれませんが、彼女今、啓君の売り込みにかなり力を入れてるので、テレビ出演の話でもしたらすぐ喰いつくと思いますよ」
昨日のライブの失敗で、彼のマネーシャーであるあかりも、かなり焦っていた。啓君が売れてくれれば事務所としてもありがたい。あかりには申し訳ないが、新藤に借りを作っておくのも悪くない。
「そうですか。貴重な情報をありがとう。明後日の金曜の夜にはいかがでしょう」
随分急な話だが、出来ないことではない
「わかりました、それでは明後日、いつものお店にあかりを連れていきますね。急な話ですからしくじっても私を責めないでくださいね。」
「責めたりはしないですよ。そうなったらまた機会を待つだけです。それではよろしくおねがいします」
そういって新藤は電話を切った。
まったく我儘な男だ。しかし悪い人間ではない。いろいろとお世話になっているし、これくらいのことはしてあげてもいい。
そんなことより、中断している日課を再開するほうが大切だ。
少し間をおいてしまって、集中も途切れてしまったが、紗矢はペットシーツの上に、しゃがみこむと、再びお腹に力をいれ、男の視線を妄想しながら、先ほど引き返していった四つ目の醜い塊を直腸からひねり出した。
場をセッティングというのは、食事に誘いだして二人きりにしろということだ。多少面倒臭いが、いつもお世話になっている新藤の頼みなら断るわけにはいかない。
「わかりました。いいですよ・・・それと、余計なことかもしれませんが、彼女今、啓君の売り込みにかなり力を入れてるので、テレビ出演の話でもしたらすぐ喰いつくと思いますよ」
昨日のライブの失敗で、彼のマネーシャーであるあかりも、かなり焦っていた。啓君が売れてくれれば事務所としてもありがたい。あかりには申し訳ないが、新藤に借りを作っておくのも悪くない。
「そうですか。貴重な情報をありがとう。明後日の金曜の夜にはいかがでしょう」
随分急な話だが、出来ないことではない
「わかりました、それでは明後日、いつものお店にあかりを連れていきますね。急な話ですからしくじっても私を責めないでくださいね。」
「責めたりはしないですよ。そうなったらまた機会を待つだけです。それではよろしくおねがいします」
そういって新藤は電話を切った。
まったく我儘な男だ。しかし悪い人間ではない。いろいろとお世話になっているし、これくらいのことはしてあげてもいい。
そんなことより、中断している日課を再開するほうが大切だ。
少し間をおいてしまって、集中も途切れてしまったが、紗矢はペットシーツの上に、しゃがみこむと、再びお腹に力をいれ、男の視線を妄想しながら、先ほど引き返していった四つ目の醜い塊を直腸からひねり出した。