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癖の下僕
第6章 3話 九段下啓
それから毎日のように、夜になると美咲は啓の部屋にやってきて、啓のことを楽しそうに苛めたのだった。
最初は、戸惑いながらその責めを受けていた啓だったが、徐々に素直に美咲の言う事に、従うようになっていった。
最初、足を舐めるように命令された時は、流石に躊躇をしたが、、その被虐的な状況にも段々と興奮を覚えるようになっていた。
そんな関係が、四カ月ほど続いた九月のある日、美咲が初めて、啓のライブを見たいと言いだした。
別にかまわないよ、と啓が答えるとその次の日曜、新宿での百人ほどの規模のライブイベントに美咲が顔を出した。
そのライブはなかなかに盛り上がり、ライブ終わり、出待ちをしていた五、六人のファンの女の子が啓をとり囲んだ。
「今日のライブすごく良かったです。感動しました」
啓はファンの女にそういわれ、うれしそうに笑みをうかべて
「ありがとう。また応援してね」
などと、答えていた。
その光景を遠くから見ていた、美咲はとんでもなく不機嫌そうな顔をして、
「フンッ」
と、大きく鼻息をたて、一人で先に帰ってしまった。
それから三日ほど、夜になっても美咲が啓の部屋にやってくることはなかった。
啓はそれを、とても寂しく感じていた。
最初は、戸惑いながらその責めを受けていた啓だったが、徐々に素直に美咲の言う事に、従うようになっていった。
最初、足を舐めるように命令された時は、流石に躊躇をしたが、、その被虐的な状況にも段々と興奮を覚えるようになっていた。
そんな関係が、四カ月ほど続いた九月のある日、美咲が初めて、啓のライブを見たいと言いだした。
別にかまわないよ、と啓が答えるとその次の日曜、新宿での百人ほどの規模のライブイベントに美咲が顔を出した。
そのライブはなかなかに盛り上がり、ライブ終わり、出待ちをしていた五、六人のファンの女の子が啓をとり囲んだ。
「今日のライブすごく良かったです。感動しました」
啓はファンの女にそういわれ、うれしそうに笑みをうかべて
「ありがとう。また応援してね」
などと、答えていた。
その光景を遠くから見ていた、美咲はとんでもなく不機嫌そうな顔をして、
「フンッ」
と、大きく鼻息をたて、一人で先に帰ってしまった。
それから三日ほど、夜になっても美咲が啓の部屋にやってくることはなかった。
啓はそれを、とても寂しく感じていた。