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癖の下僕
第6章 3話 九段下啓
 貞操帯をつけたままでは、日常生活も送れない。そう思っていた啓だが、いざパンツを履いてみると、外からはほとんど目立つこともなく、排尿も便器に座ってすれば貞操帯の先に小さく開いている隙間から、問題なくすることができた。(トイレに行くたびに、貞操帯の先から滴る尿を丁寧に拭かなければならなかったが)
 一日が終わり、夜になると、大学から帰ってきた美咲が啓の部屋へやってきていつものように、啓の体を弄び始めた。
 朝からムラムラとしっぱなしだった啓は、やっと射精してすっきりできると、美咲に体をまかせていたが、十分ほど経っても、貞操帯を外してくれる気配がない。思い切って啓の乳首を弄る美咲にお願いをした。
「これを、外してもらえないでしょうか」
すると、美咲は呆れた声で、
「はぁ?まだ一日も経ってないじゃん。最低でも一週間は外さないわよ。まぁ、啓がいい子にしてたら考えてあげる」
と言った。
 そんなの無理だ。最近は毎日のように、美咲に射精させられていたこともあり、性欲が高まっている。
今日だって一日中、他の事に集中できずに過ごしていたのだ。
「お願いします。美咲さま・・・」
情けない声で啓がお願いをすると、
「今日はこれで我慢しなさい」
そう言って口をもごもごと動かしてから、啓の顔に唾を吐きかけ、さっさと部屋から出て行ってしまった。
 啓はその顔に吐きかけられた唾を、大切そうに右手で拭い、その臭いをかぎながら一晩中、悶えながらすごした。
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