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癖の下僕
第7章 4話 市ヶ谷あかり
新藤は、あかりとのSM・失禁プレイに満足すると、あかりの着ていた洋服を、最新のドラム式洗濯器で洗濯をし、あかりに新品の女物の寝巻と下着を渡して、この部屋に一晩泊まるようすすめた。
帰りたくても、着るものがないあかりは、しょうがなく一晩泊めてもらう事にした。
その晩、新藤がそれ以上、あかりに手を出すことはなかった。
次の朝、昨日と同じ服装で出勤するのはすごく嫌だったが、一度自宅に帰るのも面倒だったので、あかりは直接、事務所へ出勤した。
事務所へ着くと、あかりがマネージャーをしている九段下啓が、めずらしく朝早くから事務所へ来ていた。
「あかりさん、これ聴いてください」
啓はいつもより少しだけ興奮した口調でそう言うと、ケースに入ったCD―Rを差し出してきた。
「わざわざ事務所まで来なくても、データで送ってくれればいいのに」
あかりが言うと、啓は、
「すぐに感想が聞きたいんです」
と答えた。
事務所のロビーにある向かい合わせのソファーに座ってプレイヤーでCDを再生すると、自宅で録音したとすぐにわかる質の悪い音で、ピアノと啓の歌声が流れ始めた。
ピアノ一本で曲が始まった。イントロから耳を奪われる。ピアノが上手いのではなく、メロディーが素晴らしかった。
ゆったりとしたバラード調の伴奏に合わせ、啓の歌声がゆっくりと入ってくる。
歌詞は、檻に閉じ込められて生きる意味を失ったが、それでも強く生きたい。といったような、不思議と心をうつ内容のものだった。
帰りたくても、着るものがないあかりは、しょうがなく一晩泊めてもらう事にした。
その晩、新藤がそれ以上、あかりに手を出すことはなかった。
次の朝、昨日と同じ服装で出勤するのはすごく嫌だったが、一度自宅に帰るのも面倒だったので、あかりは直接、事務所へ出勤した。
事務所へ着くと、あかりがマネージャーをしている九段下啓が、めずらしく朝早くから事務所へ来ていた。
「あかりさん、これ聴いてください」
啓はいつもより少しだけ興奮した口調でそう言うと、ケースに入ったCD―Rを差し出してきた。
「わざわざ事務所まで来なくても、データで送ってくれればいいのに」
あかりが言うと、啓は、
「すぐに感想が聞きたいんです」
と答えた。
事務所のロビーにある向かい合わせのソファーに座ってプレイヤーでCDを再生すると、自宅で録音したとすぐにわかる質の悪い音で、ピアノと啓の歌声が流れ始めた。
ピアノ一本で曲が始まった。イントロから耳を奪われる。ピアノが上手いのではなく、メロディーが素晴らしかった。
ゆったりとしたバラード調の伴奏に合わせ、啓の歌声がゆっくりと入ってくる。
歌詞は、檻に閉じ込められて生きる意味を失ったが、それでも強く生きたい。といったような、不思議と心をうつ内容のものだった。