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癖の下僕
第7章 4話 市ヶ谷あかり
 四分ほどの再生が終わると、座っていたソファーの後ろから拍手が聴こえてきた。
「すんばらしいね!いや、感動した」
小太りの権堂社長が、いつもになくうれしそうに頷きながらそう言った。
「すみません社長、いらっしゃったのに気づかなくて」
あかりが慌ててそういうと、社長は
「いいんだ、いいんだ。それよりこれ君の曲?すんごいねぇ」
と啓の方みながら質問した。
「あ・・・はい。そうです。昨日録音しました」
啓が答えると、社長は
「こりゃあ、大先生の誕生だ!早速、売り出そう!君、頼んだよ」
そういうと、社長は、さも愉快そうに歩いて行った。
「啓君、やったね。社長があんなに褒めるなんて、めったにないことだよ」
あかりは、自分のことのようにうれしい気分になった。
 啓に対してあかりは、歌手とマネージャーという関係以上の想いを抱いてきた。決して付き合いたいとか、体に触れたいとは思わないが、いつも啓のことを自分の子供のように思っていたのだ。
 その啓が、ついに夢をかなえられるかもしれない。
 そう思うと、昨日、篠崎先輩が勝手に帰ってしまったことも、そのあとのSMプレイの事もすべて忘れて喜べた。
「早速、篠崎先輩に報告して、これからの段取りを考えなきゃね、ちょっとここで待ってて」
あかりはそう言って大事そうにCDを取り出すと、それをもって篠崎紗枝のデスクに向かった。
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