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癖の下僕
第9章 6話 九段下啓
その夜、自宅のアパートで啓は、美咲の帰りを食事の支度をしながら、待っていた。
 いつもより、少しだけ手を掛けて、圧力鍋を使ってビーフシチューを作った。
 美咲が帰ってくると啓は、
「おかえり。・・・ちょっと聞いてよ。今日、事務所に行ってきたんだけど。・・・なんて言われたと思う?」
と、嬉しそうな声で言った。嬉しそうに話す啓を見て美咲は、ちょっとだけ顔をしかめて
「何よ。勿体ぶらないで早く言いなさいよ」
と答えた。
「ごめん・・・。実は、今年の夏に放送される、キングダムシンガーって番組の出演オファーがきたんだよ。信じられないだろ?」
と、啓が話すと、美咲は可愛らしい笑顔を作って声を上ずらせながら、
「え?マジで?すごいじゃん!・・・この前、いい曲作ったもんね。良かったじゃん」
と、嬉しそうな明るい声で答えた。
「ありがとう。美咲のおかげ・・・かもね。今日は、ちょっと気合入れてビーフシチュー作ったんだ。一緒に食べよう」
と言って、啓が台所に向かおうとすると、
「なによ。かもって。ぜーんぶ私のおかげじゃない。私は啓のご主人様なんだから。
あんたは椅子に座って待ってなさい。私が準備したげる」
と、啓を椅子に座らせて、美咲が台所へ向かった。
 美咲は、鍋に入ったビーフシチューを温め直すと、少し大きめの器にシチューを盛り付けて、両手でテーブルへ運んだ。
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