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癖の下僕
第10章 7話 市ヶ谷あかり
それから一週間、あかりは貞操帯を付けたまま過ごしていた。
 うんちは、貞操帯に開けられた穴から、難なく出すことができたが、お尻を拭くのに苦労した。おしっこも、フロントカバーに開いた穴からすることができたが、トイレのたびに、貞操帯に付いた尿をふき取るのに苦労した。
 普通の生活を送るのに支障はなかったが、普通に歩くだけで、クリトリスにつけられた電極の出っ張りが緩い刺激を与え、あかりは一日中ぽーっとしながら過ごしていた。
 そのせいで、啓の新曲をレコーディングしている間も、ずっと集中できず、啓やスタジオにいたスタッフに体調を心配された。
夜が来るたび、オナニーをしたい衝動に駆られ、乳首を弄ってみるものの、クリトリスに触れることができず、気分が高まるだけで、絶頂を迎えることはできなかった。
 ちょうど一週間が過ぎた火曜、あかりが自宅に帰ると、郵便受けに小さな段ボールの箱が届いていた。
 部屋の中で箱を開けると、中には二本の鍵と、太いディルドが入っていた。
 すぐに貞操帯の鍵を外すと、あかりはすでに愛液でぐちょぐちょになっていた膣のなかにその太いディルドを突っ込み久しぶりのオナニーを夜遅くまで堪能した。

 ゴールデンウィーク中に行われた、啓のワンマンライブには、芸能人まで多数押し寄せ、チケットはすべて売り切れて、会場の外まで人が溢れていた。
 後日それを聞いた社長は、とても満足そうに
「やれば、出来るんじゃないの。今度のテレビ、頑張ってね」
と嬉しそうにあかりに声をかけた。
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