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癖の下僕
第11章 8話 篠崎紗矢
取り合えず、ビールとカシスウーロンを注文し、小さくグラスを傾けあってから、翔太が口を開いた。
「改めまして。僕、三鷹翔太って言います。警視庁で刑事やってます。すみませんがお名前をお伺いしてもいいですか」
紗矢は、刑事と聞いて一瞬身構えたが、小さな声で「篠崎・・紗矢です」とだけ答えた。
「僕、電車で隣にいた、紗矢さんの・・・を見て、この人だって思ったんです。もうこの人しかいないって」
と、どこを見てなのかを、濁して言う翔太に、紗矢は、
「えっ?どこを見てですか?」
と、聞くと翔太は、とんでもなく早口で、
「顔・・・・・ごめんなさい嘘です。腋毛です!」
と顔を真っ赤にして答えた。
そういわれ、紗矢も顔を真っ赤にしてうつむいた。
「いや、顔も!・・・スタイルも!・・・今話してる声も!・・・あと、腋の匂いも・・・」
最後だけ声を小さくして、翔太が大きな声で言った。
「腋のにおい・・・ですか?こんなに臭いのに・・・」
と顔を赤くしたまま小さな声で、紗矢が言うと、翔太は身をのりだして、
「こんなに素敵な香り、他にはないです!ハイ!僕は変態なんです。すみません!」
と言うと、ビールを一気飲みして、少しふらつくと、そのまま後ろに倒れた。
顔を赤くして倒れたまま、まったく起き上がる様子の無い翔太を見て、仕方なく二杯分の会計と、席代を支払い、店を出た。
行くあてもないので、タクシーを拾って、紗矢の部屋まで翔太を運ぶことにした。
「改めまして。僕、三鷹翔太って言います。警視庁で刑事やってます。すみませんがお名前をお伺いしてもいいですか」
紗矢は、刑事と聞いて一瞬身構えたが、小さな声で「篠崎・・紗矢です」とだけ答えた。
「僕、電車で隣にいた、紗矢さんの・・・を見て、この人だって思ったんです。もうこの人しかいないって」
と、どこを見てなのかを、濁して言う翔太に、紗矢は、
「えっ?どこを見てですか?」
と、聞くと翔太は、とんでもなく早口で、
「顔・・・・・ごめんなさい嘘です。腋毛です!」
と顔を真っ赤にして答えた。
そういわれ、紗矢も顔を真っ赤にしてうつむいた。
「いや、顔も!・・・スタイルも!・・・今話してる声も!・・・あと、腋の匂いも・・・」
最後だけ声を小さくして、翔太が大きな声で言った。
「腋のにおい・・・ですか?こんなに臭いのに・・・」
と顔を赤くしたまま小さな声で、紗矢が言うと、翔太は身をのりだして、
「こんなに素敵な香り、他にはないです!ハイ!僕は変態なんです。すみません!」
と言うと、ビールを一気飲みして、少しふらつくと、そのまま後ろに倒れた。
顔を赤くして倒れたまま、まったく起き上がる様子の無い翔太を見て、仕方なく二杯分の会計と、席代を支払い、店を出た。
行くあてもないので、タクシーを拾って、紗矢の部屋まで翔太を運ぶことにした。