この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
癖の下僕
第12章 9話 九段下啓
新曲「生きたい」が完成し、夏の特別番組キングダム・シンガーへの出演が決まり、美咲に褒めてもらえた啓は、ご褒美として、普段から貞操帯を外していいことになった。
久しぶりの解放感。トイレも、お風呂も、貞操帯がないだけで、とても楽に済ますことができたが、何か物足りないモヤモヤが常に胸の中にあった。
啓の大事なトーナメント式のライブイベント出演を前に、篠崎さんは、休職を申し出たきり事務所に来ていないらしい。
結局、新宿で汚いパンティを露出させた篠崎とすれ違ったきり、ちゃんとした会話はできていなかった。
「今日、優勝できれば、次はザップTOKYOね。お客さんはたくさん集められた?」
トーナメント式のライブイベントの出番待ち中、あかりにそう聞かれたが、最近はいまいち調子がよくない。
地方の営業や、小さなイベントで新曲を披露してきたが、お客さんの反応は思ったほどのもではなかった。
少しイライラしていた啓は、あかりの質問に適当に答えた。
あかりが、必死に励ましてくれたのに、少し愚痴ってしまったことを、少しだけ後悔してから、啓はステージへ向かった。
久しぶりの解放感。トイレも、お風呂も、貞操帯がないだけで、とても楽に済ますことができたが、何か物足りないモヤモヤが常に胸の中にあった。
啓の大事なトーナメント式のライブイベント出演を前に、篠崎さんは、休職を申し出たきり事務所に来ていないらしい。
結局、新宿で汚いパンティを露出させた篠崎とすれ違ったきり、ちゃんとした会話はできていなかった。
「今日、優勝できれば、次はザップTOKYOね。お客さんはたくさん集められた?」
トーナメント式のライブイベントの出番待ち中、あかりにそう聞かれたが、最近はいまいち調子がよくない。
地方の営業や、小さなイベントで新曲を披露してきたが、お客さんの反応は思ったほどのもではなかった。
少しイライラしていた啓は、あかりの質問に適当に答えた。
あかりが、必死に励ましてくれたのに、少し愚痴ってしまったことを、少しだけ後悔してから、啓はステージへ向かった。