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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第41章 積年の恨み
「ホントはそうしたいんだが、ヤツラに借りは作りたくない。こうなったら弁護士をたてよう」

「弁護士?弁護士がこんな危ない話の案件に乗るとでも?」

鴨志田は達也の手を握り、本当なの?と言わんばかりの顔をしている。

「弁護士といっても色んな弁護士がいる。世の中には金さえ出せば何だってやってくれるヤツラがいるんだ」

達也はバッグから新品のスマホを取り出した。

「今度からこのスマホに連絡する。これ以上、ここでの会話は危険だ」

達也は鴨志田にスマホを渡した。

「用心にこしたことはない。この作戦は必ず成功させるんだ。失敗は絶対に許せない」

達也は鴨志田の目をジッと見つめ、今まで見たことがないような眼光で彼女に話した。

鴨志田もこの真剣な眼差しに、本気なんだと思い、スマホを受け取った。

「これから弁護士を探しに行く。何かあったらこれで連絡する。会話が出来なきゃ、メールやLINEでも構わない。それまで少しの間だけ辛抱してくれ」

「少しって、どのくらい?」

「少なくとも1週間は待って欲しい」

覚悟を決めた達也の顔は以前のようなチャラいイメージは無く、キリッとした精悍な表情で鴨志田を説得した。

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