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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第43章 裏社会の弁護士
「あの、掃除をお願いしたいのですが…」

新聞を読んでいた弁護士が達也の顔をジロっと見た。いや見るというより、突き刺すような視線だった。

「ほう、誰から聞いてきた?そこら辺のヤクザか探偵にでも聞いたのか?」

この眼光鋭い弁護士の前では下手なウソはつけそうもない。

裏の世界でかなりブラックな案件を数多くこなしてきた弁護士にとって、達也のような若造が太刀打ち出来るような相手ではない。

異様なオーラを放っている。

「あの、興信所の人から聞きました。で、ここを訪ねるといいと言われて…」

「あー、ここ2,3日、この辺りをウロウロしていた坊主か。あの男は探偵だったのか」

そんな事まで解っていたのか!
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