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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第59章 底知れぬ不気味さ

「実はこの前、1人でこの店に行ったんですよ。で、店内の様子やキャスト、接客態度と色々見てきました」

「そうだったんですか…で、何が原因か解りましたか?」

「いえ、店内の様子もキャストの接客にも特に問題はありません」

「では一体何が原因なのでしょうかね?」

沢渡は腕を組んで、原因は何なのか頭の中で考えていた。

「それと同時に他で営業している店にも何度か足を運びました」

「何か違いはありましたか?」

達也はパソコンをシャットダウンした。

「いやぁ、どれもこれも同じでしたよ。どこが良い店で、どこが悪い店なんて甲乙つけがたい程の店ばかりでしたよ」

「どこも同じという事ですか」

「そうです、どこに行っても料金の相場は一緒、キャストもこれと言ってあまり変わりはない。つまり、この地帯はキャバクラだらけで飽和状態なんですよ」

「まぁ、確かにあの辺は激戦区と呼ばれてますからね。どこの店も苦労してるんじゃないでしょうかね?」

「多分そうだと思います。で、僕は2つの結論を出しました」

「2つですか?」

沢渡は達也にどんな案があるのか聞いてみた。

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