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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第61章 死に場所
その間、亮輔は何をしていたかというと、ビジネスホテルやカプセルホテル等を転々として、アパートの部屋を探していた。

だが、15才という事と、借りるには保証人が必要だと言われ、どの不動産に回っても部屋を借りる事が出来なかった。

達也に保証人になってもらう為、電話をかけたが、この番号は現在使われておりません、というガイダンスで、中々連絡が取れない。

達也の住んでいたワンルームマンションを訪ねたが、既に達也はおらず、母親が所有していたマンションも売却され、どこにいるのか全く解らない。

(オレはアニキに見捨てられたのか?)

いや、そんな事はない、あのアニキは今はまだ連絡が出来ない状況なのだ、おまけに母親の行方もまだ解らない、亮輔はひとりぼっちになってしまった。

ホテルに泊まる料金を払っているうちに段々と金が目減りしていく。

となると、住み込みで働ける場所を探すしかない。

でも以前働いていた、型枠大工の仕事は、あまりの横暴な態度に腹を立て、僅か2日で辞めてしまった。

しかし今はもう帰る場所が無い。

この際、何でもいい、多少の事はガマンしようと、求人サイトを片っ端から調べた。

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